和雑貨ブランドを運営して生計を立てています。
こちらが私のブランド。KIMMOKUSEIといいます。
和布のはぎれを買ってポーチを作ったり、トンボ玉でかんざしを作ったりしています。
この仕事をなんと呼んだらいいかわからなかったのでハンドメイドクリエイターにしてみました。ハンドメイド作家?
実際にはハンドメイドではなくてミシンで作ったものもあります。自分で作ったもの以外も売っています。
割と簡単に思いつくであろうこのビジネスで、どんなふうに生きているのかをご紹介します。
ほかのクリエイターの皆さんの、生活状況も教えてくれたら嬉しいです。
情報交換したいです。
Contents
販売する場所は定期マーケット
実店舗は持っていません。
前回の記事で、以前二か月だけ実店舗を持ったことがあることはお話ししましたが、今は定期的に開催される路上マーケットでだけで販売をしています。
私の住んでいるバハカリフォルニアスールでは週に一回、ハンドクラフト商品や野菜や食べ物、健康食品などの小さいビジネスを持っている人が集結して開かれるオーガニックマーケットがあります。
日本のフリマに似ています。
毎週木曜日にLA VENTANA、毎週金曜日にSAN JOSE DEL CABO、毎週土曜日にLA PAZ,、毎週日曜日にPESCADEROのマーケットに朝8時から1時くらいまで、出店しています。
週に四回、車にテーブルとテントとラックを積んでマーケットに行き小さいお店を設営します。
それらのマーケットは地元の人に人気があって、毎週来る人も少なくないです
売り上げは日によりますが、いい時は一日で10万円相当以上売れたりします。
良くない日は売上ゼロのときもあります。
でも早起きして行く価値はあります。
シーズンオフは制作活動に専念
バハカリフォルニアスールにはシーズンオフがあります。
6月~10月まではとても暑くて、誰も外に出たくないので、マーケットも閉鎖されます。
この時期は販売にいくことはできませんので、家で制作活動に励む日々。
ハイシーズンは制作する暇がないので、この時期にがんばってたくさんたくさん作っておきます。
しかしくそ暑い夏の日に、部屋に籠ってミシンと格闘するのは結構つらい。
SNSでのオンライン販売
インスタグラムとフェイスブックで商品の宣伝をして、遠方のお客様に販売することもあります。
なかなか簡単ではありません。
商品を手に取ってみることが出来ないから、マーケットのように次々に売れるわけではありません。
それでも、一回買ってくれた人がリピートすることもあります。
買いたくなるようなキャッチーな写真を撮るのって結構難しい。
写真は携帯カメラを使っています。
今のところHUAWEIの携帯カメラはフォーカスが簡単できれいに撮れるので、一番いいと思います。
こちらは最近開設したオンラインショップ。
https://kimmokuseimex.company.site
オンラインショップに関しては、まだまだ課題しかない状況です。
たくさんの人の目に留まるようにSEO対策、レイアウト、宣伝方法を模索中。。。
実店舗を持たない理由
トドスサントスにおいては人出の浮き沈みがとても激しくて、どこの店舗も運営には苦労しているそうです。
お店を開けても1年持たずに閉店してしまう店が結構多い。
それに私は日本語教室もしているし、マーケットも行きたいし、波がよかったらサーフィンも行きたいし、お店番で時間を取られるメリットが今のところないので実店舗は持っていません。
でも、いつかの将来は、店舗を持ちたいとも思っています。
マニアにうける、ひっそり隠れたお店にしたいです。
その前にマニア受けだけで生計を立てられるように、作戦を考えなければなりません。
材料を日本から買って配送する
日本から和布のはぎれを買っています。
メキシコの布でももちろんできますが、他のどこにもない商品にしたいのと、値段高めに売るためには「遠く離れた国の素材」というポイントが重要なので日本から買ったものしか使わないことにしています。
実際日本のシルクはとても質が良いです。
通気性がよくて丈夫。柄も素敵。
制作を始めた当初、たまたま見つけた呉服屋さんにずっとお世話になっています。
ものすごくかわいいはぎれがお手頃価格で買えるので他のお店に浮気したことはありません。
おまけを入れてくれたり取り置きをしてくれたり、通販で買った商品を布と一緒に送ったりもしてくれます。
いつもいつも、本当に感謝しかありません。
この間日本に行った時に、初めて直にお目にかかりました。8年越しの感動の初めましてでした。
かんざしパーツは楽天で買っています。楽天から直接送ってもらうこともあります。
海外配送をしない販売元の場合は、前述の布屋さんに転送して、布屋さんから送ってもらっています。
AMAZON MEXICOで売っている時もありますが、値段が高いのと種類が少ないので楽天を使うことの方が多いかな。
以前はETSYで中国から買っていたけど、届かないことがあったので今は買っていません。
日本から買ったものは到着までに1か月くらいかかるので、時間に余裕を持って注文しています。
【30本】かんざし金具 かんざしパーツ 125mm | 一本挿し 通し穴付き 3色有 卸売 | かんざし 金具 パーツ 簪 和装 アクセサリー アンティーク ゴールド シルバー
日本郵便で送ってもらっています。
この荷物を受け取るのが、時間がかかるうえに結構めんどくさい。
こちらの記事もご覧になってみてください。
作品のアイデア
私自身はそんなにアーティストではないので、独自のデザインを思いつくことは得意ではありません。
インターネットで雑貨の画像をさがしたり、手芸屋さんや雑貨屋さんをうろうろしたりして新しいデザインのアイデアをもらっています。
こちらはYOUTUBEで台湾の人が作っているのを見て、なんとなく真似して作ったクジラのポーチと、ジンベイザメのポーチ。
作るのはめんどくさいけど、一番人気の商品です。
こちらはユザワヤにいったときに見つけた猫ブローチからアイデアを得た猫キーホルダー。
中にラベンダーオイルが入っていて、いい香りがします。
猫好きに響く、作るのも楽しいお気に入り。
ブランド立ち上げ当初はこのラッピングネックレスから始まりました。
どこかのサイトで写真をみつけてかわいいと思ったので作って使っていたら、友達や同僚がほしがって、販売を始めたのがわがブランドの始まりです。
ポーチよりは売れませんが、それでも地味に売れています。
売り上げアップのためにしていること
販売をしていくうちに、売り上げをあげるために大事なことがすこしずつ見えてきました。
好きなものだけ好きなように売ってても、売り上げはあがらないのです。
日々、学習しています。
こちらの記事にまとめたのでご覧ください。
ハンドメイドでの収入
オンシーズンは11月から4月で、月に60,000~80,000ペソくらいの売り上げがあります。
2024年5月のレートで50万円から70万円です。
5月から10月のオフシーズンは、ほとんど売り上げがないので月に3000ペソくらいでしょうか。(三万円相当)
月平均にするとすくない!?
でもメキシコ人のお給料はだいたい月に10,000ペソくらいです。
月に20,000ペソのお給料だと結構いいほう。
なので働いている人のお給料と比較すると、いい感じに稼げていると思います。
日本語教室も細々とやっていてその収入も別にありますから、多くないけど貯金もできます。
労働時間
マーケットでに出店するのは11月から5月の間、週に四日です。
販売する時間は一日当たり5時間くらい。
運転する時間と設営する時間があるから、実際の労働時間はプラス2時間くらい。
オフシーズンは二日に一回、一日に4時間くらい、製作活動をします。
これだけだと楽そうだけど、このほかに日本語教室とブログの運営と、ホームページの運営がありますから、丸一日休めるときはほとんどありません。
でも疲れたら休みます。波が良かったらサーフトリップにも行きます。
自分の好きなように、自分の責任で時間を動かせるのは何にも変えがたいことだと思っています。
サラリーマンと自営業 どちらが楽なのか
どっちも大変だし、どっちも楽。
(この場合自営業は私のような一人でできる小さいビジネスのこととしてお話しします。)
上司や同僚に気を使わないといけないことと、時間の融通がきくかどうかではサラリーマンは大変で、自営業は楽です。
自分の怠惰もミスも全部自分で負わないといけなくて収入が不安定という点ではサラリーマンのほうが楽で、自営業のほうが大変です。
私はコミュニケーションが苦手で、他人の言動や評価に過敏になるところがあるので、断然自営業、一人でできる小さいビジネス向きの人です。
世の中にはサラリーマンスキルに長けている人がいるんですよね。本当にすごいと思う。
しかしメキシコにおいてはサラリーマンのお給料が少ないことが多いので、自営業をしたほうが生きやすそうですよ。
まとめ
こんなかんじで、不安定ながらも生きています。
メキシコに移住を決めたら是非自分のビジネスを始めることをお勧めしたいです。
今後はオンライン販売をもっと頑張りたいです。
お客様は世界中にいるはずだから。
自分の作品を気に入ってもらえるのはとてもうれしいこと。
世界中に私のブランドのファンができたらいいなあと思っています。
https://kimmokuseimex.company.site
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