バハカリフォルニアスールにすんでいるひとはみんな犬猫大好き。
アメリカ人とカナダ人てものすごく犬猫好きじゃない!?
そんな犬猫好きな人たちが移住する場所なので、ワンちゃんねこ様飼いの家がいっぱいあります。
一方、それらの小さい家族がお外に散歩に行って野良を妊娠させることもあるよう。
野良の犬猫も本当に多いです。
そんな子たちを増やさないように、トドスサントス近辺では地元の企業の寄付によって去勢手術を無料でしてくれます。
無料の手術とか大丈夫なのかと思っていたけど、トドスサントスサントスに住んでいる人みんな利用しているようなので行ってみました。
私にとっては人生はじめての猫様だから、もちろんはじめての去勢手術。
ドキドキというか、びくびくしながら行って来ました。
こちらは今回去勢に挑戦するうちの猫、ジョバンニです。当時ぴったり4か月でした。

ワッツアップで予約、手術前8時間は絶食
ワッツアップから予約のメッセージを送ると、時間を教えてくれます。
今回予約の時間は午前10時。
手術前8時間は何も食べられないので、前日の夜にほしいだけごはんをあげました。
でもあげすぎたかも、と当日後悔することに。
可哀そうだけど、ごはんはいつもの量で、当日の朝ごはんを抜くのがいいです。
もちろん朝ごはんを食べられない理由をしらないジョバンニは、ごはんを要求して暴れまくりました。
受付をして、ケージに入れて待機
会場になっているレストランの中庭で受付をしていました。
予約を確認したら、ケージを貸してくれるのでそこに入ってもらって順番を待ちます。
何か悪い予感を感じたのか、車からなかなか降りてくれないジョバンニ。
たくさんの人とたくさんの犬がいるはじめての場所に何かを感じてがくがく震え始めて、はじめてみるケージに入るのも怖がるジョバンニ。
しばらくはタオルにくるんで目隠ししながら抱っこしてトントンしてみて、10分くらいでだましだましケージに確保。

麻酔を打って、アンダーヘアを剃る
ベテランぽいボランティアのセニョールがおもむろにケージをガシガシ振って、ジョバンニがケージのはじっこに転がったところで獣医さんがすばやく麻酔の注射を打ちます。
初心者飼い主の私、この時点でもうハラハラしすぎて居ても立っても居られない。
麻酔後5分くらいで眠くなるとのこと。
ケージに入れたまま見守っていると、さっきのセニョールが来てまだ意識のあるジョバンニをひょいと取り出したと思ったら、
「なんだ、気持ち悪いのか」みたいなことをいって、すごく手慣れた様子でジョバンニのお腹をさすりはじめ、ジョバンニはゆうべのご飯をげえーっと吐いてしまいました。
前夜に食べすぎて気持ち悪くなっちゃったのかもしれないと、大反省。
かわいそうなジョバンニ。
でもセニョールは「very good」と言って、ちょちょいとジョバンニの口をふいてからアンダーヘアを剃る台へ。
いつも暴れん坊なジョバンニがこんななすがままにされているのは、本当に心苦しい気持ちでした。
目隠しエリアで施術
アンダーヘアを剃ったあと、完全に意識がなくなったのを確認したら、目隠しされたエリアで去勢手術がされます。
アンダーヘアを剃るところと、手術をするところはもちろん本当の獣医さんです。
ハラハラしながら待っていたけど、10分くらいで外に出てきました。

麻酔が切れるまで体をさすってあげる
手術が終わったねこさんたちは外の台の上に、ワンちゃんは床のシートの上に寝かされて麻酔が切れるのを待ちます。
ただ待つのではなく、体を絶えずさすってあげると麻酔が抜けやすくなるそう。
ここではボランティアの人たちが一生懸命ねこちゃんわんちゃんをさすったり、毛布をかけたりしています。
時々獣医さんが目薬をさしに来ます。
私は心配すぎたので、ジョバンニのそばに行って体をさすらせてもらいました。
ついでに隣にいた小さいグレーのハチワレさんも、さすってあげました。
グレーのハチワレの方が後に来たのに先に目が覚めて、ジョバンニはその時まだ意識が戻らなかったのですごく不安になったけど、でもそのあと10分くらいで動き始めたので、ほっとしました。
目が覚めたら再度ケージに入って、歩けるくらいになるまで待ちます。

麻酔が切れたら薬をもらって帰宅
歩けるくらいまで麻酔が切れたといっても、抱っこして帰宅します。
傷口にさわらないようにタオルでくるんで。
帰るときに注意事項と、4日分のお薬をもらいます。
ごはんを食べられるのは9時間後。
家に帰ってからも、ジョバンニはよろよろしていつも通りいすに登ろうとして登れなくて背中から落ちそうになったり、目を開けたまま寝ようとしたので、またもやものすごく不安に。
一日中そんな感じでしたが次の日には元通り、元気になりました。
こわいところに連れて行ったので、ものすごく怒っていて大暴れして私は傷だらけになりましたけど。
14日後、最寄りの獣医さんで抜糸して完了
手術後14日前後で、最寄りの獣医さんで抜糸してもらうとこのこと。
でも、オスの猫ちゃんは抜糸が必要ない糸?でしているので、抜糸の必要はないそうです。
はじめの数日は傷口をなめないように注意していないといけなかったけど、それ以外は何も問題なく無事ジョバンニの去勢手術は終了しました。
手術後の猫の変化
ありません。
去勢手術するとマーキングしなくなるとか、脱走したがらないとか、落ち着いた性格になるとか言われています。
でもジョバンニは前からマーキングしたことがなかったし、排せつはきっちりおトイレでする律義者。
性格も変わってないと思います。
相変わらず脱走したがるし、狂暴です。
でもね、つかまえてもらいたくて脱走するふりするだけなんだろうな。
かみつくのもジョバンニ風のコミュニケーションなんだろうから、別にかわらなくてよかったです。
もっと大きくなるまで去勢しなかったら、きっと野良猫と交尾するために本気の脱走をしようとしたのかもしれないから、早めにしておいてよかったんだろうと思います。
ぜひ利用してほしい、無料去勢手術サービス
去勢手術って一日入院して大金はらって、けっこうな大ごとだと思っていたけど、サクッとポップに終わりました。
ものすごく不安だったけど、無事に終わってよかったし、皆さんにもおすすめしたいこのサービス。
トドスサントスのボランティア団体が、毎月第二日曜日にやっています。
地元のいろいろな企業がお金を寄付して、獣医さんのお給料と諸々必要なものの費用にしています。
たくさんの動物好きがボランティアではたらいています。
感動したのは猫ちゃんをさするエリアで働いたボランティアの方が、ひどい猫アレルギーだったこと。
はなをすすりながら、目を赤くしながらねこちゃんのケアをしてくれました。
愛しか感じない。感謝です。

猫と暮らし始めて思ったことは、ペットとの生活は生き方が丁寧になる気がします。
気にかけないといけない小さい存在がいること、家を常にきれいにしていないといけないこと、早寝早起きになること。
生活の質が向上したと私は思っています。
それに特別なことをしなくても、家で猫とイチャイチャするだけで超幸せ。
