SNSを見ていると、日本にはハンドメイド作家さんがたくさんいるんだなあと思います。
皆さんminneとかメルカリとかでオンライン販売をして結構頑張ってるけど、苦戦している感じに見受けられます。
国は違えど、私も同じようにハンドメイド作家として生きています。
対面販売も、卸しも、インターネット販売も同時にしています。
インターネット販売だけでもうけられるなら、それに越したことないのはみんな思うこと。
でもインターネット販売は簡単ではないと、痛切に感じております。
今日は、ハンドメイド作家としての成功する前にぶち当たるインターネット販売の壁と、その対策についてお話ししたいと思います。
Contents
インターネット販売って難しい
インターネット販売が難しいのは衝動買いしにくいからです。
人によるかもしれないけど。
私の場合は、オンラインショップでほしいものがあっても3日間くらい寝かせて、それから購入します。
寝かせてるうちに気が変わって購入しないことがほとんどです。9割。
でも、お店で商品を見たときは衝動買いすることなんてしょっちゅう。
衝動買いからのリピーターになるケースは、実はけっこう多いから、衝動買いのお客さんは結構大事なのです。
もう一つは価格競争になることです。
私のように慎重にショッピングする人は、もちろんいろんな選択肢を調べて価格と品質を比べてから購入します。
他の人の似たような商品が安くなってるのを見て不安になって、値下げしがち。
値下げしたら少し前より売れるようになって、さらに値下げし、気づいたらただ働き同然だったりして。
そしてそもそも、ハンドメイドのようなものをネットショッピングする人種がそんなに多くないのではないかしら。
私もネットで買うのは、コスメとか家具とか、有名メーカーのスポーツウェアとか。
ハンドメイドみたいな未知の商品を写真だけで買おうと思ったことはありません。
一回買ってみてよかったらリピートするかもしれないけど、その一回目のハードルは高いです。
つまり、一回目のお客さんをどうやって獲得するのかっていうのがまず大事です。
対策① 販売イベントに出店して実物をみてもらう機会を作る
写真加工アプリの進化が著しい今日、写真だけで判断するのは不安。
実物を手に取って見れるなら、即決できる時もあります。
すぐに気に入って、いい買い物だったと思えたらそれは次のお買い物につながるはず。
初めのお買い物が満足だったら、つぎはオンラインショップで買い物する気にもなります。
私の場合はマーケットに毎週出店していますので、商品を買ったことがあるお客さんが別の日にInstagramとかでオーダーしてくることがあります。
実物を見てもらうのが、初めてのお客さんを獲得するには一番。
日本だったらフリマとかハンドメイドマーケットみたいなイベントもあるみたいですね。
日本にいたら出店してみたいです。
対策② なるべく動画にする
身に着けて動いている動画、製作中の動画、細部をみられるような動画を作ると、買うかどうか判断するときの大きな手助けになります。
静止画と動画ではやっぱり情報量が全然違う。
1秒の短い動画で、ちょっとだけアングルを動かしたもののほうが静止画よりは断然魅力的に見えます。
バッグを肩にかけた画像なら、ちょっと歩いて撮った動画だと、重量感もなんとなくわかるでしょう。
@userus2425rfop collar de kimono japonés. #artesanía #japonesa #kimmokusei #collar #necklace #recycle #kimono ♬ Oh, Pretty Woman - Roy Orbison
対策③ 客層に合ったSNSで宣伝する
販売用アプリに投稿してお客さんが見てくれるのを待つだけでは、あまりにもチャンスがなさすぎる。
積極的に宣伝するのって大事。
昨今Tiktokが宣伝ツールとして有効なのは、常識になってきました。
Tiktokが好きな人ってSNS見るのが本当に好きな人みたいです。
だから、Tiktokに投稿すると他のSNSよりも反応がいい。
静止画だけでも複数選択しておくと自動でいい感じに編集してくれるのですごく便利だと思います、tiktok。
Instagramならリールにのせます。
フィードやヒストリーは、フォローしてる人に優先的に表示されますけど、リールはフォローしていなくても表示されやすいらしいです。
それにInstagramはビジネスアカウントにしておけばECサイトとリンクできるので、そのまま購買につながる可能性もアリ。
気をつけないといけないのは、国や年齢によって使うSNSが違うということ。
メキシコでは若い人はFacebookは使っていません。tiktokかInstagramがメイン。
でも欧米人のミドル世代以上の人は、Facebookがメインです。彼らは、tiktokは見ていません。instagramを見るかどうかは人によります。
欧米人、メキシコ人の30代から50代の人は、InstagramかFacebook。やっぱりtiktokは見ていません。
ビジネスをしている人の宣伝はinstagramがほとんどです。
私の場合は、お客さんが欧米人のセニョール・セニョーラ(若くない人たち)で、宣伝はInstagramがメインにしています。
instagramで投稿した宣伝をFacebookのページ共有して、さらに地域のFacebookグループに共有しています。
ここトドスサントスには Todos Santos News FieldというFacebookグループがあって、すんでいるシニア欧米人の皆さんは逐一チェックしています。
https://www.facebook.com/groups/todossantosnewsfeed
ラパス、カボサンルーカスにも同様のグループがありますので、そちらの方にもまめに共有しています。
Instagramは複数の動画と静止画を一つの投稿に入れられます。
Facebookだと動画はひとつしか一回に投稿できないので、動画と静止画を一回に投稿したいとき、複数の動画を投稿したいときはInstagramにしかできません。
だから利便性とお客さんが見る可能性を考えて、Instagramを中心に宣伝しています。
若い人も運よくひっかかってきてくれるかなあという淡い期待を持って、たまにtiktokにも動画をあげています。
ターゲットになる人が、どのSNSを多く使うタイプなのか把握しておくのは大事です。
もちろんすべてのSNSを精力的に使いこなせるならベストでしょうけど。
対策④ 価格競争にのらない
同じような商品を自分のよりも安く売っているのをみたら、価格を下げたくなるってもんですが。
安いから選ばれるのではなく、好きだから選ばれたいです。
自分がお客さんだったらと想像して、ちょっと悩んで思い切って買うくらいの値段にしています。
つまり、安くはないです。
思い切って買いたくなるようなものをご提供しているつもりです。
こちらのジンベイザメは850ペソ、6500円相当です。
一方、複数買いできるような安い値段のラインナップも持っておくようにします。
なんかほしいけど、全部高いから何も買えないという理由で、一旦興味を持ってくれたお客さんが興味を失ってしまわないように。
いちばん安いのはピアスで、一組150ペソですから1200円くらいです。
次に安いのはフクロウ、うさぎ、金魚の飾りで200ペソ。1500円くらいです。
インターネット販売だけで生きていくつもりだった10年前
実は10年前の計画では日本に住む予定でした。
でもサラリーマン生活はもう嫌だったので、メキシコの雑貨を輸入してインターネットで売って生業にしようと思っていた。
今考えると非常に無謀なアイデア。
そうしていたら、すぐに就職活動することになっていたんでしょうね。
ハンドメイド作家の皆さん、売れないのは作品のせいではないので、やり方を見直してみたらもっと売れるようになると思いますよ。
がんばりましょう★
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