和布でハンドメイド作品を作って販売しています。
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販売をしていくうちに、売り上げをあげるために大事なことがすこしずつ見えてきました。
それはどこで販売をするかによって、何を販売するかによって異なります。
日本の皆さんハンドメイド作品売っている人多いので、この手の記事はよくご覧になっているかと思いますが、
メキシコの場合の売り上げアップのコツをお話ししたいと思います。
どなたかの参考になりますように。
Contents
ツボを得たセールストーク
販売を始めたころは全然売れなかったのに、売り始めて1年くらいしたら、急に売れ始めました。
それはスペイン語が上達したから。
セールストークができるようになったからだと思っています。
今は英語でもセールストークできるように頑張っています。
また、見に来た人が何を聞きたがっているかを、話すようにしています。
ここはメキシコ、地球の反対側の日本から来た人が、日本から持ってきた布で雑貨を作ってるってとこに皆さん反応します。
この雑貨は着物の生地でできていて、どんな時に着る着物の生地なのか、何という名前の生地なのか、といったことをお話すると皆さんへーっと関心を持ってくれます。
さらに、ハンドメイド、リサイクル、オリジナルといったワードがを使うと売り上げにつながりやすいみたいです。
日本で売る場合はこの限りではないと思いますよ。
日本人のお客さんはおしゃべりな販売員が苦手な人が多いですから。私も含め。
ターゲットを決める
ターゲットは”外国人”でした。(笑)
アメリカやカナダから来た観光客。
言うまでもなく、物価の高い国から来た人はお金をたくさん使いますから。
そして北米の人って青が好きです。トルコブルー。
だから、色は青っぽいものを多く作っていました。
そして皆さん量産のものよりもハンドメイドの物がすきです。
だから、マーケットにいるときは、販売ブースで何か小さいものをつくって作成している所を見せてハンドメイドをアピールしています。
また、外国人がターゲットですから英語でしゃべらなければなりません。
英語は苦手ですけど、売るための英語だけはできるようになりました。
実は、メキシコ人はターゲットにしにくいです。
なぜなら、メキシコにいるメキシコ人はメキシコっぽいものが好きだから。
和風のデザインよりもメキシコカラーを選びます。
外国であるメキシコに住んでいる外国人はエキゾチックなものが好きですから、「メキシコに来て日本のものを買うなんて」と、笑いながら買って行ってくれます。
日本でもそうですよね。
日本にずっと住みたいタイプの人は和風の物をかわいいと言う。
海外にでたいタイプの人はエスニックショップの物が好き、みたいな。
何という名前か忘れてしまいましたが、日本各地にあるエスニック風雑貨の店。
あの店で働いている人も買い物しに来ている人も、海外好きっぽい風貌でした。
次のシーズンのターゲットは『猫LOVERS』。
猫グッズを集めて、猫好きコミュニティを作りたい。
類似ブランドとの差別化
和布の雑貨を作っている人は今のところメキシコでは会ったことがありません。
だから現状、類似ブランドとの競合がないのが強み。
「ポーチ」というカテゴリーでは競合がありますが、素材の違いで差別化はできています。
私調べによると、日本では和布のハンドメイド作品の販売をしている人がすごく多いようです。
きっと競合が多いから苦戦しているのではないでしょうか。
同じ国民が考えることってだいたい似通ってくるんですよ。
ここメキシコでも、メキシコ人のお店が集まるマーケットでは同じようなものが同じような値段で売っています。
そうすると競合に勝つためには、安値勝負になってしまいます。
大事なのは他の人が考えないような商品のアイデアとデザインだと思っています。
値段の付け方
高くも安くもない値段にします。
手間のかかるものを高くしたくなるし、材料を多く使ったものを高くしたくなるけど、そうではなんです。
コインケースや、ポシェットのような普段使いの物は安めに設定します。
同じポーチでもすこしゴージャスなデザインの物や、ネックレスなど特別な日に使ってほしいものは高めに設定します。
安すぎるのは良くないと思います。安いものだとは思われたくないですから。
小さいものは手間がかかっていても、あまり高くはできません。
こちらは日本の吊るし雛からアイデアを得た小さいうさぎとフクロウと金魚。
材料を使う量は少ないですが1個作成するのに45分掛かります。
でも、200ペソです。2000円相当、材料込み。
私の時給を考えると超安いです。でも経験上、これ以上の値段はつけられません。
採算の取れないうさぎとフクロウを作り続ける理由は、根強いファンがいるからです。
ファンの皆さんの気持ちも大事にしたいので、これらは廃版にしていません。
シルクの和布の端を塗っただけのスカーフは、900ペソです。約9000円。
作業時間5分。材料費は100ペソ。1000円
簡単な割に高いけど、シルクのスカーフを使いたがるような人は900ペソくらい、ポンと払います。
売れる商品と売れない商品の見極め
売れる商品はいろんなカラーバリエーションを持つようにしています。
売れない物はきっぱり廃版にします。
何が売れるのか、何が売れないのか早めに判断する必要があります。
ロングセラー商品はこちらのコインケース。
使いやすくて高くなくてプレゼントにもいいので、クリスマスの時期は飛ぶようにうれます。
ハイシーズンにむけて色とデザインのバリエーションを増やしておかなければなりません。
私的に好きではないデザインでも、他人は好きな場合があるので、とにかくバリエーションを増やすことを気を付けています。
こちらもサメとクジラのポーチもうちのスター選手。
850ペソ(8000円相当)で、高いのですが、一度に二つも三つも買っていく人がいます。
バハカリフォルニアスールという場所柄、くじらやジンベイザメのモチーフの物は人気があります。
いままで廃版にしたものはこちら。
布ぞうり。手間がかかりすぎるのです。
500ペソで売っていましたから、日本円で5000円くらいです。値段を下げなかったのはそれだけ手間がかかるからです。
5000円で布ぞうり、買わないですよね?
履いてみると気持ちいいんだけどね。
そしてこちらのトートバッグも廃版です。
材料を使いすぎるし、手間がかかる割には人気がなかったです。
こういう小さいサイズのポーチは日本人うけするけど、欧米人うけしないんです。
もっと大きいかばんを作れば人気が出たかもしれませんが、たくさんの物を持ち運ぶにはそれなりの丈夫さが必要で、丈夫なパーツを縫うのがうちのミシンでできなかったのと、材料費との採算が取れないので作りませんでした。
そしてマスク。
コロナの頃は私の生計を支えたマスクですが、コロナの終息とともに惜しまれつつ廃版になりました。
新商品を欠かさない
リピーターの人たちは新しいものを求めていますので、いつも皆さんの目を楽しませられるように考えています。
つまり、ラインナップは売れ筋だけではなく新商品が常にあるようにしています。
ハイシーズンの始まりは特に、前シーズンの売れ残りは出しません。
売れ残りはもう少し後、忘れた頃に再登場します(笑)
前シーズンからの引き続きのモデルも、目を引く華やかな色で昨シーズンにはなかった色のものを出すようにしています。
映えるディスプレイ
これが本当に苦手なんですが、ディスプレイの良し悪しは確実に売り上げを左右します。
遠くから見て、近くに行ってみたくなる配色と配置が必要です。
高さを出して、目に留まりやすくすること。
カラーバリエーションのあるものは、レインボーカラーになるように並べます。
商品と商品の間の空間も、広すぎず詰めすぎずにしなければなりません。
明かりをつける場合は、白い電球ではなく黄色の💡を使います。
といっても、まったくインテリアのセンスのない私。
誰か、素敵なディスプレイの作り方教えてください。
何事も忍耐
特にマーケットでは最初の数か月ぜんぜん売れなくても行き続けることが本当に大事。
初めの数週間で認識してもらい、つぎの月に買ってもらい、そのつぎの月にお友達にお勧めしてもらえる、という感じです。
そうやって太客ができます。
今はまだオンライン販売がまだまだだけど、オンラインのほうも忍耐強くやっていきたいと思っています。
https://kimmokuseimex.company.site
ディスプレイの才能が皆無ですが、それも試行錯誤しながら良くしていきたいです。
こちらの記事もご覧ください。
ロコタビで移住と旅のご相談承っております。
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